コンクリート構造物診断

構造物診断とは…

 

 コンクリート構造物も年月の経過と共に様々な要因で劣化が始まりますが、現在は低成長時代となり、循環型社会構築・公共事業削減等々の社会環境から新たな構造物の構築が縮小されており、社会資本の整備は維持の時代を迎えております。

 定期的な時期に適切な診断・補修・補強を講ずることで、構造物の寿命を延ばすことが可能になりますので、地域密着という機動性を発揮した上で、コンクリート構造物を非破壊で診断できる弾性波レーダ(iTECS-5:Integrity Test Equipment for Concrete Structures-5)を応用駆使し、その他電磁波レーダや超音波探傷装置などを組み合わせて、ひび割れや内部欠陥などを診断して、早期の補修・補強対策の提案を行っています。


     
  弾性波レーダー機器(iTECS-5)       鉄筋探査器         クラックスケール


所属する研究会と協会


 当社は、「熊本県構造物診断技術研究会」や「iTECS技術協会」、さらには「熊本県コンクリート診断士会(賛助会員)」に所属し、危険予測の提案等、迅速に対応することは勿論、維持・補修という新たな時代への対応策として、関係専門業者の技術力を集結した上で、可能な限り供用・耐用年数まで延命を図ることを目的とし、今後更なる研究開発に取り組んでいます。

 上記の研究会と協会にはリンクを貼っておりますので、詳しくはアクセスをお願い致します。

熊本県庁の動向

 平成17年4月に「公共工事の品質確保の促進に関する法律」が施行され、熊本県庁土木部においては平成25年10月に「熊本県土木工事成績評定ガイドライン~品質の向上をめざして~」が作成されました。このガイドラインは、受注者の育成及び技術水準の向上に努めていて、単に工事成績評定の指針となるばかりではなく、受注者が遵守すべき関係法令や技術基準等を具体的に示すことにより、技術基準等をより身近に捉えることができるように配慮されています。

 技術基準等を遵守した適正な施工管理の実現、受発注者の技術水準の向上、更には工事目的物の品質の向上に繋がることを期待しており、文中には『コンクリート診断士等の専門技術者のひび割れ調査報告書等を参考に判断』と記載されてますので、品質のばらつきを抑える内容となってます。

 熊本県は平成25年7月に土木施工管理基準の施工管理を構成する品質管理項目において、コンクリート構造物の強度が適正に確保されているかを確認するために「非破壊試験等によるコンクリートの品質管理について」を新たに加えました。
 

 この適用対象となっているのは、「新設のコンクリート構造物のうち、橋長30m以上の橋梁上部工及び橋梁下部工工事」であり、コンクリート構造物の鉄筋の配筋状態およびかぶりが適正に確保されていることを確認することを目的に「非破壊試験による配筋状態及びかぶり測定」として、新設のコンクリート構造物のうち、橋梁上部工工事、橋梁下部工工事及び重要構造物である内空断面積25m2以上のボックスカルバートが対象とされています。

 上記非破壊試験は国土交通省が運用している「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定要領」、「非破壊試験によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領」に準拠して行うことを明記されており、上記の微破壊試験・非破壊試験の測定技術者は独立行政法人および団体(非破壊試験認定資格執行機関)のライセンス保持者でなければ試験ができないことになっています。
                   


これからの構造物診断

 過去に施工された既設構造物はもちろんですが、これからは新設物件も構造物診断の必要性が向上しておりますので、県内の各市町村におきましても、同様の構造物診断が行われると予想されます。「非破壊検査」とは“物を壊さずに”その内部や表面のキズあるいは劣化の状況を調べ出す検査技術であり、素材からの加工工程及び完成時の製品の検査、設備の建設時の検査などに適用することによって、製品や設備の信頼性を高めて寿命を長くすることに役立つと考えられます。

       
  国道266号新天門橋P2橋脚      国道445号第二清水橋         鉄筋の露出

 当社には微破壊試験・非破壊試験のライセンス技術者が在職しておりますので、国土交通省をはじめ県市町村からの技術説明依頼や現地測定等に日々取り組んでいる状況であり、「目視観察及び打音法」はもちろん「非破壊試験機器も用いた試験」、さらにはコンクリート自体の物性を把握する観点から「局部的に破壊する試験」などを併用しながら、コンクリート構造物の劣化・損傷を特定して、診断・評価の精度を高めた業務報告書提出を行っております。

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